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深く沈める。

覚書が事実となる現実に反抗してみるブログです。

【感想なぐり書き】ユーリ!!! on ICEを完走しました。

雑記

暇だったのでユーリ!!!(以下略)について調べていたら、あまりにヴィクトルが性癖だったのでtwitterでそう呟いたところ、数名のスケオタさんと「Amazonプライム無料体験」という悪魔の囁きがあったので一日で1話約22分計12話完走しました。暇にもほどがある。

 

あまりにすごくて書初めをしたんですが

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文章にもできそうだったのでなぐり書いておきます。また頭が冷えたら書き直すかもしれません。

 

ええーと、一気に感想を畳みかけると、まずテンポが良かった。
フィギュアのことはよく分からないので、大会のこととか、小道具のこととか、細部がどこまで描かれているかは全く分からないんだけれど、「フィギュアスケートの見方」を簡潔に教えてくれるよいアニメだったように思います。

 

恐らくこれは一話につきスケートのシーンを必ず入れているために尺が限られてきたためだと思うんですが、フィギュアスケートというものになじみのない私にも「ここがポイントなのか~」とわかるような、重要な場面だけを抜きだしていたので、違和感なく最終回に向けてじょじょに完成度を上げて行く勇利の姿についていけたのだと思います。

その演目の完成度が上がって行くのをヴィクトルという目、またどういうイメージをしながら滑っているのかというナレーションを入れ、技についての解説を解説者役が入れることも、視聴者を掴んだ大きなポイントのような気がします。これがないとフィギュアになじみのない人間はサッパリでした。大変に良かった。

また、フィギュアは点数だけではないという点も描かれていたのも興味深いです。

一時期物凄くアイカツ!を見ていたので比較対象がアイカツしかないんだけれど、アイカツは最終どれくらいの点数や観客点が入ったかが評価の対象になる中、技術的なミスをしてもいかに制限時間内に持ち直して表現でリカバリーできるのか、流し見では分からない「フィギュアの醍醐味」と「良さ」を感じることができました。ここにも前述のヴィクトルの目とナレーションが生きてくる。もちろん勇利の家族やオーディエンスの声援もその指標の一つだけれど、最終的に点数が出る以上、それだけにしてしまうとやはりフィギュア=どれくらいジャンプしたか=点数で評価になってしまう。それは絶対的に違う。

 

このユーリオンアイス、大きな軸が「勇利の成長」と「ヴィクトルの成長」だったと思うんだけれども、挫折した平凡な見た目の主人公が氷上では一変する「シンデレラ」のような演出もありつつ、彼の神そのものであったヴィクトルが(勇利視点で)人間に近づいて殻を破るというストーリー性も良かった。結婚してから好きになる少女漫画じゃないけど、ある日突然憧れの人がコーチになってくれて、どんどん近づいていく双方の心、築かれる信頼関係。

片や崖っぷちスケーターの勇利と、片や壁にぶつかる王者ヴィクトルが、川にかかっている長い橋(※ここではフィギュアスケートである)を両岸から同じスピードで歩いて中央で抱き合う様を見ているようだった。この構成は今まであまり見なかった(というか多分見てこなかった)。

恐らく最終話のエンディングで描かれたのは、この対比する二人が、最終話で一本に繋がること。

また、

・才能に恵まれながら家族愛に恵まれなかったユーリ

・才能に(もちろん人よりはあるのだけれど)恵まれなかったが、家族愛に恵まれた勇利

という二人の「ユーリ」の対比があることで、視聴者は「X,Y」軸だけではなく「Z」軸も入った立体的な構造で三人の成長を負うことができた。

・ユーリとヴィクトルは才能があり家族愛にも恵まれて(※推測)いなかった点では同類

かと思うんだけど、ここの差は経験。で、

・勇利とヴィクトルの差は家族愛と才能(ともしかすると年齢差とか経験差)

で、

・ユーリと勇利の差は家族愛と才能(と、もしかすると体力)

なので見事に関係性が成り立つ。凄すぎる。

余計な伏線を張らず、不要なものは不要とする脚本(デトロイトの音大生など)のおかげで、この立体的な構造をより深く楽しめた。

 

私の中で第一話の初見は物凄く大雑把に言えば、アイカツやプリパラなどと同類だったのでが、脚本の構成は、「一話で一回踊ることによって主人公の成長を伝える」というアニメでは最高峰の出来であったと思う。

 

周囲の人間の描き方も良かった。いろんな境遇の、いろんな国の人が、ものすごく高い壁を乗り越えて同じステージに立つことの困難さ、凄さ、すばらしさ。

本当によいアニメでした。また観よう。