深く沈める。

覚書が事実となる現実に反抗してみるブログです。

生活基盤を構築することは、何で必修科目にならないの?

大分落ち着いてきた時期に病休をもらったというのもあるのだけれど、自分は意外と恵まれているような気がする。手当金が出る定職についている、庇護してくれる仲間がいる、というもあるけれど、それよりもなによりも、元気な時に様々な生活基盤を整えていたので、私は今一週間でも一か月でも、外出せずに生きていける環境にいるのである。それは私の病にとっては大変な好都合で、苦痛の中、買い物にいくことをしなくても、積極的に外部と連絡を取らなくても、私は人間として生きていくことを許される。

 

その1:インターネット環境

まず、これがとてつもなく大きい。元気な時から基本的に一方的に発せられる情報を受け取りっぱなしにすることが苦手で、それが高じてテレビがあまり好きではない。そんな私にとって、自分自身で情報を選別できる情報源は大変にありがたい。

また、通販もインターネットバンキングも便利だ。大学時代はパソコンがオンボロだったこと、クレジットカードを持っていなかったこともあり、インターネットバンキングも通販も余り利用していなかった。しかし、社会人になり銀行に行く時間もない、何だかんだでインターネットバンキングの方が手数料が安い、クレジットカードでしかチケットが取れない舞台がある等色んなことがあり、クレジットカードとインターネットバンキングを契約した。これがまともに働いていた時も病で引きこもっている今も大変に役立っている。現金主義者なのでクレジットカードを使うことは最小限にとどめているが、家から一歩も出ずに家具を新調し模様替えを敢行という意味の分からないことができるのもこれがあってこそである。

それに、インターネットを通じて出会った方々とのやり取りも大変な心の支えになっている。中には個人サイト経営時代に知り合った方、オフラインであまり連絡をしなくなったけどtwitterで再会した同級生や、色んな変遷を経て10年以上懇意にして下さっている方々がいる。私の希死念慮人格障害らしきものも人生の乱高下も、インターネット上では遥か前から場所を変え名前を変えずっと書き綴っていたことなので、この方たちの理解なしでは、私は人として更におかしくなっていた可能性がある。

 

その2:生協の個別宅配

これもでかい。今、私の周りにある生活雑貨類には大体「COOP」の文字が入っている。食器用洗剤、おしゃれ着用洗剤、柔軟剤、お風呂場用洗剤、スポンジ、ゴミ袋等々、とりあえず「COOP」の文字が入っている。ただ一つ違うのは、フリーター時代に培われた貧乏精神が抜け切れず、未だにレノアの空ボトルのラベルを剥がして生協の柔軟剤を入れていたり、どんな液体ハンドソープでも対応できるよう無印良品のPET容器を使っているところだ。よって、いつも同じ製品が入っているとは限らない。

また、たまにかゆい所に手が届く商品があるのも生協の憎いところである。なので、「COOP」の文字が入っていなくても生協で買ったものもある。たとえば、

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この円座。みんな探してみてくれ。意外とないぞ。あとは、

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以前書いたハンドクリーム2種類と、趣味のお香を焚くのに必要だった灰。

ここで注意したいのは、COOP専売以外の製品はAmazonや量販店で買った方が安いことがある、ということ。この間も万年筆を買おうとしてAmazonで調べたらそっちの方が安かったので辞めた。

また雑誌や書籍、CD類も、メジャーなものであれば取り扱いがあり、10%OFFで買えて自宅まで届けてくれる。週一の個別配送日に合わせてやってくるので、スピードさはないが10%OFFはお得である。食料品も生鮮食品から保存食まで幅広いラインナップ。お米も無洗米が5kgで1380円(税別)とここらのスーパーの中では破格で売っている。パジャマやインナー等の衣類もちょこちょこ買うが特に不満はない。下手をするとその辺の量販店の製品より長持ちする。チケット類も数百円~数千円の値引きがあったりする。発券手数料や利用料も要らないし、たまにすごくいい席がくる。なんだこれ。

最初は元同居人も私も仕事が忙しくなった頃、元々ひきこもり癖のある私が買い物に行くのが面倒になって始めたのだが、この旨味を知ってから1人になってもやめられなくなった。むしろ独り身にもおすすめしたいレベル。

どうでもいいが、先日、オフライン・オンラインでも、公私でも仲良くしてくれている8年来の友人:堕落者君(独り身)の家に行ったら、彼も生協会員なので我が家にあるものと大体一緒の生活雑貨があった。若干死にたくなった。流石我がソウルメイト。

あと、敏感肌には欠かせない洗濯用液体石鹸(地味にないし高い)もお手頃価格で取り扱っている。

益々辞められない。

 

その3:公共料金の支払いを引き落としにしたこと

大学時代4年間、振込用紙で支払っていたがなかなかの苦痛だった。支払期限が今日であったとしても、その場の現金事情に左右される。キィとなったので引っ越しを機に引き落としに変えた。クレジットカードのポイントを貯める気が更々ないのでその場で値引きしてくれる振替のみである。

あと、これをするにあたっては、普通預金の担保になる積立貯金などをしている方がよい、というのが私の印象である。貯金がいくらかあれば、残金が足りなくても貯金分が担保となりとりあえずは引き落とされるので延滞の心配がない。

ただ一つ注意したいのは、引き落とされて残金がマイナスになった場合、後々貸金利息としてなかなかの金額が引かれるので、早めにマイナス分を充当することをおススメする。

 

終わりに

私は今、出かけられたり出かけられなかったり、一睡もできないなと思っていたら18時間くらい急に寝だしたり、リズムがコントロールができない状態にいる。朝起きて、三食食べて、お昼は活動して、夜になったらお風呂に入って寝ることがこんなに難しいことだとは思いもしなかった。正直なところ。

睡眠薬を放り込んでも一睡もできないこと、そりゃぁ18時間も寝ていたんだからしょうがないでしょう、と思いながら気づいたら昼だった時の絶望感。まだ病休に入って二週間しか経ってないよという安心感。そんな中で、自分が「当たり前だ」と思い、知らず知らずの内に築いてきた生活基盤がこんなにも重宝するとは夢にも思っていなかった。

でも世の中には、私が「当たり前だ」と思っていた生活基盤を作ることも、維持することもできない人がいる、と通院している病院の様子や色々なケースを聴いていて思う。周りに助けを求められない状況の人、そもそもそんな状態だと思ってない人、たくさんの人がいて、様々な状況がある。

私はたまたま家庭環境が特殊で、「勉強は読み書きそろばんができれば十分。それよりも、こういった時はこうすればいい」というのを小さい時から教えられてきた。でも、こういう状況になって、そのような教育を受けていない人の方が多いことを知る。教育現場にいるけれど、勉強=生きる力という方程式はそもそも成り立たないのを痛切に感じる。私は進学校でそれなりの勉強をしてきて、大学でもそこそこ勉強したりしていたけれど、そこで勉強したことで今役に立っていることは何一つない。役に立っているのは、親から教えられた役所と銀行の使い方、パソコンの使い方、娯楽の重要性、それだけだ。生きる力は化学式を覚えることでも難しい数学の問題を解くことでも政治の歴史を知ることでもない。それも何かを理解する上では大事なことかもしれないけれど、「こういった場合はこうしましょう」というケーススタディの方がよっぽど大事なように思う。

よい大学にいくこと、高尚な勉強をさせる前に、生活基盤の作り方と、お金の使い方を必修科目にしましょうよ。

 

そう思いながら、今日はお好み焼きを食べます。大好きな雑穀米と一緒にね。