尼崎文学だらけ 出店情報(2016.7.18・月祝)
※イベント当日まではこの記事が一番上にきます。ご了承ください。
身辺雑記集が入稿ミスってなかったら出る予定です。
【会場】尼崎市中小企業センター会館 会議室401・402
【日時】平成28年7月18日(月・祝)11~17時
※開催要項の詳細は、公式サイトをご覧ください。
【スペースNo.】その他1
【サークル名】GARBS.
【新刊】
深く沈める(オンデマンド製本・表紙込54P・頒布価格300円)
身辺雑記集。過去のブログからの再録+書下ろし。
サークル初の文庫サイズでお届け。うまくいけば。
※既刊持込みあります(創作文芸誌のみ)。
※都合により、15時前後に撤収する可能性があります。
何かありましたら追記します<m(__)m>
以下サンプル。
蛇のはらわた
母方の曾祖母は売春婦で梅毒持ちだったそうだ。この時点でかなりの破壊力を持っているが、更に奇行が目立っていたらしい。私の遺伝子はどこから来たのだろうと偶に考えるに、この曾祖母であることに違いない。
さて、祖母が出かけている間、子どもだった母は曾祖母と山へ柴刈に行っていた。なんと、このおばあさんは川に洗濯にはいかないのである。セオリーにのっとれば、このおばあさんは洗濯もし、山へ柴刈にも行かなければいけない。これが日本昔話なら放送が禁止されるだろう。大変な家である。
柴刈に行くのは決まって母の生家の裏山で、そこで母は様々な動物と出くわしていた。中でも一番危険なものは、蛇である。
しかし、そこは島で生きる島人。残酷なことを平気でする島人。そして同行人は奇行が目立っていた島人の曾祖母。とりあえず出会った蛇の腹が膨れていたらその腹を切り裂く。そして、中身を確認し持って帰るでも何をするでもなく捨てていくという行いを延々としていたそうだ。蛇と出会う、腹が膨れているか確認する、切り裂く、捨てる、の無限ループ。せめて鞣すかかば焼きにしてやれよ。
今思えば、母の実家は山羊を飼っていたので予防線を張っていただけなのかもしれないが、これを聴いた時の得体の知れない親近感は多分誰にも共感されない。