大したことないけどお知らせ
9月18日文フリ大阪で出す新刊準備のため、一部記事を順次非公開とさせて頂きます。
イベント終了後に再度公開する予定です。
よろしくお願いいたします。
「木島日記」(漫画・ノベライズ・完結編) まとめ(2016.7.24最終更新)
※パスティーシュを書くにあたりまとめたものです。
※関連シリーズが散見されるので本記事では以下のとおりとします。
ノベライズ
「木島日記」新書版…ノベライズ
「木島日記」文庫版…ノベライズ文庫版
「木島日記 乞丐相」新書版…「乞丐相」
「木島日記 乞丐相」文庫版…「乞丐相 文庫版」
漫画版
「木島日記」漫画版…漫画版
小説
「もどき開口 木島日記 完結編」…「完結編」
関連キャラクターが登場するもの
「とでんか」…「とでんか」
「多重人格探偵サイコ」…「サイコ」
一、木島平八郎について
口調:
漫画版では比較的綺麗で簡潔な言葉を話すが、ノベライズ及び小説版では横柄な態度が目立つ。特に、一人称は「僕」で統一されている漫画に対し、ノベライズ及び小説版は親しき人物には「俺」、瀬条教授等目上の人物には「私」という使い分けが見られるが、大塚英志特有の表記ゆれと思われる。これについては、「サイコ」において、小説版と漫画版で西園伸二と雨宮一彦の呼び方が異なることにも認められる。
仮面:
漫画版においては、「砂けぶり」までは、口の部分が開閉されるものを使用していたが、それ以降は幅の若干狭いものを使用している。「砂けぶり」まで使用されていたものは、口の部分を開閉することによって飲食が可能であり、これは「若水の話」において千疋屋でジュースらしきものをストローで啜っている場面で確認が可能である。ノベライズ及び小説版においては、表紙絵からも確認できるとおり完全に顔を覆うものが使われているため、ノベライズ版「若水の話」では、美蘭が「その仮面でどうやってみつまめを食べるのか」という旨訊いているため、飲食は仮面を外さないと不可能である。
人物像:
漫画版では比較的紳士に描かれるが、ノベライズ及び小説版ではかなり大雑把であり気性が荒く描かれる。前者については、「天地に宣る」において、ハウスホッファーを逃がしたことを一ツ橋に告げる場面において確認できる。ノベライズ及び小説版においては、美蘭を抱えていく描写等を散見することが可能である。
藤井春洋との関係性:
完結編において、春洋と同一人物であり、現世とあの世が近づいていく兆候として分裂したとされている。最終的には木島は3人に分かれ、月を殺した木島は首を撥ねて死ぬ。そして藤井春洋であった木島は戦死し、清水義秋であった木島は生き延びるが、ここで「とでんか」との祖語が生じる。「とでんか」の課長代理の木島は結局誰なのか。清水は「サイコ」においてアーヴィングを殺害するために死亡し、春洋は戦死したことを考えると、月を殺した木島が甦りの禁術で蘇生したと考えるのが妥当であると思われる。
若しくは、木島「平八郎」ではなく、その後の木島である可能性もある。
二、八坂堂について
所在地について:「北神伝綺」では神田神保町にあることになっているが、ノベライズでは本郷付近に店があることになっている。漫画では言及されていない。
間取りについて:二階に客間(階段を貫通したところ)と居間があること、一階部分が店舗であることは漫画で確認が可能であるが、完全に推定できない。
三、根津について
ノベライズでは妹が「食人」をし、根津は「殺人」「近親相姦」を犯したとされているが、漫画では妹の存在が省略され「殺人」「食人」「近親相姦」全てを犯したとされている。また、ノベライズでは吃音が顕著ですが、「もどき開口」及び漫画では吃音が見られない。
尚、素行、記憶の喪失状況等は漫画とノベライズで差がある。尚、ノベライズと「完結編」でも差異が見られるため、漫画版・ノベライズ・完結編と違う人物と捉えた方が理解は容易である。
四、土玉について
ノベライズでは独身であり、瀬条機関の直営病院に住み着いていることになっているが、漫画で出てきた緋奈子は妻とみられる。どうなっているのか不明。
また、「とでんか」に出てくる土玉は「もどきの開口」そのものであったが、何を目的にもどきの開口となったのかは不明瞭である。
五、瀬条機関について
所在地について、機関本部は本郷付近に所在、月と木島がいた施設は郊外にあると仮定するのが容易である。ノベライズでは施設はいくつかあるようにも書かれており、根津が「砂けぶり」で捕獲された時期が、木島が月に対する実験をしていた時期と重なるにも関わらず、砧の施設に連れていかれた描写がないことから、根津と月は違う施設に連れて行かれたものと想定できる。
六、実在の人物(wikipedia等へのリンク集)
折口春洋
人間避雷針:持衰のお兄ちゃん
『天地に宣る』ハウスホッファー
七、その他
ノベライズによると、瀬条教授は帝都大学に駐在、木島と月がいた研究所は表向きは瘋癲病院として砧にあることになっている。
しかしながら「人間避雷針」の回において、折口信夫邸が品川区にあったことを考えると、春洋が砧までの二十キロ程度の道のりを歩いた、もしくは品川区付近で事故にあったにも関わらず砧の瘋癲病院に搬送されるのは不自然と考えられるため、「人間避雷針」の回で春洋が搬送された病院は帝大附属病院であると考えるのが妥当である。
過去作「THE CULT」を考察する。
職場の人と拙作「THE CULT」の(一応)主人公:花崎の人物像について議論したのが面白かったので備忘録として一部を書いておきます。一部その後考えた補足を含みます。
■なぜ花崎はアルコール依存症に陥ってしまったのか?
無趣味だったから。例えば、私の元同居人は不安である状態を保持したいためにアルコール依存症気味になったが、花崎はストレスを発散させる場がなく、たまたま傍にあったアルコールに手を出したと考える。
■アルコール以外の手段(女性関係等)はなかったのか?
そもそも、女性に手を出すことが趣味になっている人は、ステータスとして既に何かを持っている場合が多い。一般的な趣味でなくとも、自分を魅力的に見せることや女性にちやほやされる自分に悦に入っている場合が多く、それ自体が依存であると考えられる。
■周囲に精神科やカウンセリングをすすめる人間はいなかったのか?
一般的に精神病を認める人間自体が少数であることを前提とした。
また、想像通りのレールを歩き、趣味もなく、理想の大人像を保っていると心のどこかで信じている人にとって、それをさらけ出すことは家族であれ友人であれ困難である。
■宗教に走ってしまった原因は?
花崎のような孤独を認めたことのない人間は、自らが孤独に陥ってしまった時にどう対処していいか分からない。前述したように、孤独である自分をさらけ出すことを恥とする人間にこの傾向が多い。自分が今まで認めたことのない孤独と対面した時、無条件に優しくする人間の存在は支柱となると同時に凶器と成りえる。花崎の場合はそれにあたる。
■どうして教師を主人公にしたのか?
「品行方正な人物」が崩れていく様を描くのは、その人物がいかに品行方正であるかを緻密に描かなければならない。3万字という短編小説、及び私の技量では、それを描くことが困難であった。故に、一般的に「聖職」と言われる教師を主人公にし、アルコール依存症に貶めることで「品行方正な人物が崩壊していく様」を端的に示した。また。これまでの経験から教師という人間は価値を高められがちであり、その実態は神格化されている部分がある。この化けの皮といってもよい部分を剥がしてみたかった。
あらすじだけを言って、出てきた質問に答えていったんですが、自分で自分の作品を客観的に見られるよい機会でした。掘り下げるって大切だな、と再確認。
いやー、なんか私は周りに文章を書く人が多いので全く違和感を感じたりはしないんですが、文章を日常的に書かない人にとっては、小説を書いたりする人って奇特な存在なんですね。結構興味深くきいてくれて楽しかったなー。
尼崎文学だらけ 出店情報(2016.7.18・月祝)
※イベント当日まではこの記事が一番上にきます。ご了承ください。
身辺雑記集が入稿ミスってなかったら出る予定です。
【会場】尼崎市中小企業センター会館 会議室401・402
【日時】平成28年7月18日(月・祝)11~17時
※開催要項の詳細は、公式サイトをご覧ください。
【スペースNo.】その他1
【サークル名】GARBS.
【新刊】
深く沈める(オンデマンド製本・表紙込54P・頒布価格300円)
身辺雑記集。過去のブログからの再録+書下ろし。
サークル初の文庫サイズでお届け。うまくいけば。
※既刊持込みあります(創作文芸誌のみ)。
※都合により、15時前後に撤収する可能性があります。
何かありましたら追記します<m(__)m>
以下サンプル。
続きを読む説明しよう!
某所で見かけたスパダリという言葉がス(ー)パ(ー)ダ(ー)リ(ン)の略だと先日知りました。顔よし、高収入、仕事よくできる、優しい等、とりあえず完璧な旦那ポジションの方をそう言うらしいです。
よくわからないけど歴代好きになった漫画キャラクターは「不憫な過去」「黒い服装」「寡黙」「何か特殊な能力(楽器・超能力)がある」「自分が関心のある分野以外適当」という条件を満たしており、元カレはアル中二股フリーターだったので私にはピンときませんでした。
自分が不憫になってきた。この話はやめよう。
さて、本当にそんなことなどどうでもよくて、今頃私は銀行へ行きお金を下ろしファミリーマートでチャランポ王国国民先行チケットの代金を払っている予定だったんですよ。しかしさっき選挙に行ったら遭遇してしまったんだな。職場の人と。
説明しよう!
職場の人と予期せぬところで出会うと私のHPは90%失われるのだ!
職場で発揮している力を100とすると、普段の生活では10くらいの能力しか使っていないので、即座に対応ができないのである。「いかにこの場所からライブ会場まで安くいくか」「今日観る映画はパンフレットを買うか」「ニッ〇ンのセールが始まったのでまた変な服でも買うか」ぐらいしか考えていない。「ここにつっかえ棒が欲しい」と思いながら一か月くらい放置することもよくある。17時に退勤し17時30分には家に帰ってアイスを食っているというのに。要は面倒なのだ。
同僚にプライベートを余り明らかにしていないのも大きい(ものすごい頻度でライブTシャツを着てくる、定時で退勤する、飲み会が嫌い、実はスモーカーである、くらいの認識っぽい)。
あと必要事項以外あまりしゃべらない。なぜなら一般的なネタを持ち合わせていないからである。まずテレビを見ないのでドラマも俳優も分からない。パソコンでやっていることと言えばこうやって文章を書いているか読んでいるかどっちかである。聴く音楽はMステなどとは程遠いノイズ、ロック、メタル、ハードコア。「最近読んだ小説」ですか?恋人の死肉を顔に張り付けた男がその恋人をよみがえらすために女を7人殺す話です。
何年か前、隣に座っていた同僚に「いつも冷静沈着ですね!アフターファイブははしゃいだりするんですか?!」と真顔で聞かれたことがある。私をなんだと思ってるのだ。「家でなにやってるんですか?」もよく言われる。
「とりあえず今は、男子高校生とアラサー小説家のBLを必死に書いてるんですが4万2千字突破したところでようやくデートにこぎつけました!」
…とは死んでも言えるわけがない。
笑止である。